2016年 10月 26日
金山城
100名城には、会津若松城のようによく名前の知られたお城もありますが
今回初めて名前を知ったお城も少なくありません。
その一つがこの群馬県太田市にある「金山城」です。
このお城がなぜ印象に残ったかと言えば
中世に造られた山城なんですが、その石積みがすごいのです。
上の画像を見ていただくと、通路のわきに排水溝があります。
この排水溝、地下に流れる工夫もしてあります。
水をためる工夫もしてあって、これは月の池です。
山の斜面なので、豪雨時に水があふれないよう
また効率よく貯水できる工夫も凝らされているそうです。
こちらはもう少し上にある日の池です。
長い籠城に耐えるための生活水を確保したり
祭儀式を行ったのではないかということです。
井戸も両脇に2カ所あります。
また今発掘されている場所には、水を浄化させる設備もあるということで
素晴らしい工夫がたくさんあります。
山全体が、このような岩でできていて(天然記念物だそうです)
岩が豊富なため、堀の中にも石を敷き詰めてあります。
中世にこのような石積みができたということは
この時代すでに穴太衆がいて、
この地方にも来たのではないかと考えられるそうです。
こんな石積みの城跡を見たのは初めてでした。
当時の砦も何カ所か再現してあり
このようなものであったろうと思われます。
ガイドさんも、「マチュピチュまで行かなくても
日本にこのような素晴らしい石積みの山城があるんですよ」と
おっしゃっていました。