2010年 09月 07日
この夏の後悔
1Q84のように、その時話題になっている本は、たいてい夫が買ってくる。
「ゲゲゲの女房」も夫が買ってきてくれた。
その後しばらくたって「水木サンの幸福論」を購入してきた。
私はどちらも大喜びで読んだのですが「女房」のほうは奥さんのお話なので
共感することも多く、スイスイと読み終えた。
ところが水木さんのほうは、男性のお話なのでもういけない。
なぜなら、戦争のお話が出てくる。
怖くて怖くて、途中で読むのをやめたくなるけれど
それは事実なので、戦争に触れた個所もなんとか読み終えた。
私の父も戦争に行った。
ビルマ…今のミャンマーのほうに行っていたらしい。
晩年、何かといえば戦争の話をしたがって
たび重なると、家族はみんなうっとうしがるし
私も心をこめて耳を傾けたことがなかった。
このたび、水木さんの本を読んで
もっと真剣に父の話を聞いておけばよかったと思った。
私のこの夏の後悔話でした。
僕も同じ思いです。
僕の父は戦争の話をしませんでした。
こちらから聞くこともなかったので、行ったはずの満州や小笠原の話はほとんど知ることがなかったです。
口に出して話すことができなかったんでしょうか。
私は子供のころ夜なべをしていた父から
断片的には聞いたことがあります。
でもその時は気の利いた言葉もかけてあげられませんでした。
しみじみと聞いて「大変だったねぇ~」とうなづいてくれる人が
父は欲しかったんじゃないかと、今頃思います。